新NISAブームの裏側にある現実

2024年、メディアやSNSでは新NISAの話題を見ない日はありません。新しい制度のスタートを機に、今度こそは始めよう、将来のために資産形成をと意気込む声が多く聞こえてきます。まるで日本全体が投資ブームに沸いているかのような印象さえ受けます。
しかし、その熱狂の裏で実際の行動はどこまで追いついているのでしょうか。今回の調査は、その理想と現実のギャップを浮き彫りにする結果となりました。SNSなどの特定層を対象とした小規模なアンケートではありますが、ひとつのリアルな傾向として非常に興味深い数値が出ています。
NISA利用者は少数派という驚きの結果

今回、2025年12月に「あなたはNISAしていますか」というシンプルな質問でアンケートを実施し、145名の方から回答を得ました。その結果、メディアでの盛り上がりとは裏腹に、意外な実態が明らかになりました。
アンケート結果の詳細
最終結果145票の内訳は以下の通りです。
・NISAしている:37.2%
・NISAしてない:62.8%
この調査では、NISAを利用していないと回答した人が6割を超え、明確な多数派となりました。実に3人に2人近くが、まだNISAを利用していないという現状が見えてきます。
歳を重ねると老後の不安が…😭
— 滋賀つーしん (@shiga2_1) December 2, 2025
友達に投資しているのとか
聞きにくいな…。
そこでアンケート
あなたはNISAしていますか?
なぜ6割以上の人は始めていないのか
では、なぜこれほど多くの人がNISAを始めていないのでしょうか。この結果からは、いくつかの背景が推測できます。
投資への心理的なハードル
投資は専門知識が必要、損をするのが怖いといった考えに加え、長年の貯蓄信仰からくる元本割れへの根強い恐怖感が依然として存在するのかもしれません。
手続きへの抵抗感
口座開設から商品選びまで、一連の手続きが複雑で面倒に感じられ、最初の一歩を踏み出せずにいる人も少なくないでしょう。
資金的な事情
近年の物価上昇が家計を圧迫し、投資に回すだけの余剰資金を確保することが難しいという、現実的な経済状況も大きな要因として考えられます。制度への関心は高くても、実際の行動に移すまでには様々なハードルが存在することがうかがえます。
すでに実践している4割が示す未来
始めていない人が多数派であるという結果の一方で、今回の調査でも37.2%、つまり10人中4人近くがすでにNISAを実践しているという事実は見逃せません。
この数字は単なる統計以上の意味を持ちます。彼らは情報感度が高く、将来への備えを自律的に行う層であり、この層の行動が数年後のスタンダードを形成していく可能性があります。貯蓄から投資へという流れが、着実に現実のものとして根付き始めた兆候とも捉えられるでしょう。
アンケート結果から考える資産形成
今回の調査が示したのは、NISAを巡る社会の雰囲気と個人の現状との差です。もし今、利用していない62.8%の側にいるとしても焦る必要はありません。
重要なのは、この結果をきっかけに自分にとって資産形成とは何かを考え、自身のペースで次の一歩を踏み出すことです。周囲の数字に惑わされることなく、ご自身のライフプランに合わせた選択をしていくことが大切です。

